2019/06/25 12:40


“Fête de Don quichosse”只今開催中です!!

今年もバスク地方ドンキショースのエスパドリーユが入荷しました。入荷を機にドンキショースに纏わる事やエスパドリーユの歴史を綴って行こうと思います。

まずはDon quichosse ってどんなブランド?



エスパドリーユ発祥の地バスク地方の緑深き山間の小さな町モレオン=リシャールにアトリエを構え、100年ほどに渡り受け継がれる職人技でエスパドリーユを作り続けている由緒あるブランドです。(ドンキショースと正式にブランド名を付けたのは1982年です

そもそも私がドンキショースを知ったのは、バスク地方の文化や伝統・歴史を知っていく中で、エスパドリーユはバスク地方にとってなくてはならない存在だったという事から、現在も残るブランドはどれくらいあるのだろうという好奇心からでした。

そして昨年の買い付けの旅の途中でアトリエを訪れる事が出来、この目で職人がエスパドリーユを作る職人の姿に胸が熱くなり感動し、沢山の方にドンキショースの事を知ってもらいたいという思いで取り扱い始めました。

前置きが長くなりましたが…                                  

エスパドリーユの工程と共に、ドンキショースのココが素晴らしい!というところをお伝えしていきます。

まずエスパドリーユ作りは靴底から。ジュート(麻の一種)を用いて創業当時から受け継がれる機械で平らな縄状に編み込む所から始まります。そこから職人が手早く靴底のベースを作っていき、ムルーズという機械で器用に巻きつけてから圧縮し、靴底にしていきます。(インスタグラムに動画を掲載しましたので是非ご覧ください  zugana _315)

次の工程は、米粒くらいの大きさの不染色天然ゴムをサイズ毎の型に敷き詰め、オーブンのような機械で溶かし型取りし、出来上がった靴底に合わせていきます。この工程のお陰で、柔軟性に富み足にフィットして疲れにくい一足が生み出されているのです。私もドンキショースのエスパドリーユを履いていて、このソールの良さは履く度に実感しています。

靴底が出来たら次はアッパー生地の裁断です。まず一枚の生地をサイズの型紙に合わせて、それを何枚か重ねて一度に機械で切断していきます。工房にはそれはもう色とりどりのアッパー生地が沢山並んでいました。

最後は、エスパドリーユの形にすべく縫い合わせの工程になります。この工程は全て職人による手作業で太い針を用いて手際良く縫い合わせていきます。今ではミシンで仕上げる工房もある中、手縫いで仕上げるドンキショースは貴重な存在です。

※工程は大まかな説明になっていますことをご了承ください

こうして職人たちが作り始めから仕上がりまで目を配らせ、愛情を持ってひとつひとつ作り上げているのです。そしてこうしたエスパドリーユ作りに対する姿勢やこれまでの歴史が評価され、フランス政府が認定する数少ない「Enterprise du partimoine vivant 」(現存遺産企業)に登録され、現在に至るのです。これから先もバスク地方の誇るべき伝統品として、変わらず作り続けて欲しいと切に願います。

私もドンキショースに出会ってから、すっかりエスパドリーユの虜になってしまいました。その理由は、履く度に肌に触れるジュートの靴底の心地良さ。これに尽きると思います。

是非これからの夏本番に向けてドンキショースのエスパドリーユはいかがですか?きっと夏を倍楽しめると思いますよ!


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